2005年4月16日土曜日

フランスに行く!

それからはバイトしたり、フランス式の音楽教室に通ったりして過ごし、一度下見に一週間ほど旅行で行きまし た。フランス語は大学4年間取ったのですが、学生生活は粗末なものだったので(前の日記参照)一人でパリ、ブローニュ、ストラスブールと回り、そこの教授 に運良く太鼓とマリンバを少し聴いてもらって、フランスにおいで!ということになったわけです。約束も何もなく、全く初対面だったのですが入学願書やらい ろいろもらってとりあえず日本に帰ってきました。前述のコンクールが終わってから半年も経たないうちにもう留学を始めていたのですから、計画も何もあった ものではありません。金が尽きるまでとにかくいろいろ見て帰るか....という感じでした。ただブローニュの先生が、ミュンヘンの国際コンクールというの があるから受けてみれば?と教えていただいて、それは受けようかなんてぼんやり考えてはいました。

そして1997年3月末に家も学校も決まらないまま(一応学校入れてくれるという許可書を持って)フランス・パリに出発しました。
東京で一度フランスと日本の小学校に学校公演に行かせてもらったことがあり、そこの音楽の先生のパリの自宅に1週間居候させてもらいました。
よ く覚えているのは、到着時間が夜の八時くらいだったのにまだ空が夕方くらいだったことです。完全に日本と違う!ということをすごく意識して、円形の空港の 売店の片隅でリュックひとつで途方にくれていました。テレフォンカードを買ってパリのお宅に電話し、カフェで一杯はお茶して、と....
その後タクシーでパリ市内に向かう時も、オレは一体どうなるんだろう....
と美しい町並みをただただ見つめていたのを今思い出しています。