2005年4月22日金曜日

ギリシャで

ギリシャには完全に泳ぐ目的で行きました。小さい島から徒歩10分くらいのところに宿を借り、朝は港からバ スに乗って一番きれいな海岸まで行って、夕方までそこで過ごし、戻ってからは着替えて港付近のレストランでご飯を食べて、夕焼けを見て、暮れるとホテルに 帰り楽譜を読んで寝るというサイクルでしばらく生活していました。
海岸に行くと、アジア人はほとんど見たことないのか、皆興味深々。カタコトでお 互い会話しながらわりと生活や人生について話しました(つもりになってる)。そして夕暮れの恐ろしく綺麗な海を見ながら、今後について考える毎日でした。 演奏家としては、世界中を飛び回りいつも忙しいのがかっこいい、というような世界もありますが、僕が習った先生は生活に根ざした所から生まれるものを大切 にしている人でした。その影響もあるのでしょうが、とにかく心と体をニュートラルにして、インターナショナルの意味を考え直そうと思ったのです。自分が何 をやりたいのか、そしてどのように生きていきたいのか。答えのないことをぐるぐると.....
ハングリーだけで乗り切ってきた自分にとって、このような島で一生を終える人たちのことは想像できず、自分の中にある生き方の壁のようなものを感じました。うまく表現できませんが....

そんなことをウダウダ考えているうちに、日本に帰ろっか...となった訳です。(全然わかりませんね!!)決してネガティブな発想ではないか!?と自問して。

後にはまた<きれいごと>にさらされるのですが、この時は霞を食べて生きてる状態から脱出したかったのだと思います。